スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

素晴らしき空気小説

                    32073918.jpg


おいしいコーヒーのいれ方 Second Season II 明日の約束  村山由佳


 おいコーシリーズ最新刊。Second Season2作目(通算12作目)。前作があまりに内容の無い作品だったのでもう読まねーと思っていたのだが、書店に置いてあるのを見てついつい買ってしまった。なんだかんだでショーリとかれんの行く末が気になるんだな。
 まあ余り期待せずに読んだせいか最初の30ページが今までのダイジェストだった前作よりは楽しめた。とは言え今作にも大した動きはない。この本のストーリーを要約しなさいと言われても困る。何故ならストーリーがないからだ。また、ここから面白くなるか、というところでページをめくったら残りは番外編で本編はそこで終了という、なんとも欲求不満な終わり方だった。ショーリが人生観を語ったり、丈が女の性欲について語ったりと、もはやストーリーどうこうというより作者の考え方を登場人物に語らせてるだけのような気もする。あと、今回は星野が出てこない。彼女のどうこうもマンネリ気味で行き詰ってる感があるが、出てこないと出てこないで寂しいというか、刺激に欠ける。
 と批判的なことを書いてきたが、最新刊が出るとついつい読んでしまうのがおいコー。すぱっと完結させろという気持ちと共に、いつまでも読んでいたいという気持ちもあるのが困ったところだ。続刊はもうちょっと動きがありますように。
スポンサーサイト

              513JY2W0KBL_AA240_.jpg


おいしいコーヒーのいれ方 (1) キスまでの距離  村山由佳


 僕が中学生の頃よく聴いていたラジオ番組にNHK-FMの「青春アドベンチャー」というのがある。その番組でこの小説のラジオドラマがやっていたのを聴いてハマった。かれんの声がとてもかわいくって聞き出したのだが、内容もすごくよかった。登場人物もマスターやジョー等、キャラが立っていていい。この「おいコー」はシリーズ化されていて現在11巻まで刊行されているが、この1巻が一番面白かった。終わり方もこれで終わってもいいように出来ているため、非常に気持ちがいい。というかこの後はだんだんマンネリ化しつつあり、特にここ最近の巻は酷い。最新刊などはあまりの内容の無さに初めて読んだ直後に売ろうと思ったくらいだ。でもまた新刊出たら買っちゃいそうだが(笑)

              41KHEYVMCELAA240_.jpg



グミ・チョコレート・パイン パイン編  大槻ケンヂ


 グミ・チョコレート・パイン完結編。が、リアルさが面白かったグミ編と比べるとかなりブッ飛んだ展開になってくる。ジーさんと修行したり、渋谷で壮大なカーチェイスをしたり。あれだけ天真爛漫でかわいかった美甘子が小悪魔どころか完全に悪女と化してしまったのも残念。また終わり方も少し後味が悪い。著者によればまだ続きを書くとのことなので、そちらにも期待。

              518FSuC9xXL_AA240_.jpg


グミ・チョコレート・パイン チョコ編  大槻ケンヂ


 グミ・チョコレート・パイン第2部。この巻ではついにケンゾー達が動き出す。しかし、他のメンバーが次々と才能を開花させていく中、ケンゾーだけはバンド内における自分の位置を見つけられない。一方、美甘子は高校を辞め女優への道を歩き出す。そこで馬鹿にしていたアイドルの羽村に次第に魅かれていく…。80年代のアングラ系インディーズバンド(所謂「東京ロッカーズ」)に関する記述も詳しく、これを読むだけでも大分詳しくなれる。著者大槻ケンヂによればこの巻はスター・ウォーズにおける「帝国の逆襲」らしく、とても続きが気になる終わり方をしている。この巻を読んだら完結編「パイン編」へGO!

ロックとオナニー

              41X3ASG2PKL._AA240_.jpg


グミ・チョコレート・パイン グミ編 大槻ケンヂ

ネタバレ:無

ストーリー:女子にもてない、友達も少ないケンゾーはマニアックな映画とロック、そしてオナニーに浸る高校生活を過ごしていた。そんなある日、映画館でケンゾーはひそかに想いを寄せるクラスメイト美甘子に出くわす。


 銀杏BOYZの『十七歳 (…cutie girls don’t love me and punk.)』という曲のド頭で、「あいつらが簡単にやっちまう30回のSEXよりも、グミ・チョコレート・パインを青春時代に1回読んでおいたことのほうが僕にとっては価値があるのさ」と叫ぶ歌詞がある。銀杏が好きだった俺はこれを聴いてこの小説に興味を持ち、買って読んでみた。ド真ん中だった。
 この小説は小学生で童貞を捨てたような人間でなければどんな男子でも共感できるはずである。まずいきなりオナニーの話から始まる。オナニーをしたことのない男子なんていないだろう。あるあると思って読んでしまう。オナニーの後のやるせない感じとか、好きな子ではオナニーしないとか。
 特に俺は高校時代、女にもてず(それは今もだが)、授業の休み時間はずっとウォークマンでロックを聴き、家に帰ればオナニーというまさにケンゾー的な生活を送っていたので、ものすごく共感できた。
 とは言ってもこの小説はそういう生活を助長するような作品ではない。かと言って「自分を見つめなおして行動しろ」という教訓めいた説教をたれる作品でもない。ああこいつは俺だ、あるあるこんなことと存分に共感し楽しみながら、読み終えると「俺も何かしてみようかな」と自然に思える作品である。
 ちなみに俺がこの作品を読んだのは大学1年のことだった。もしこの本を高校生の時に読んでいれば、あの無気力で無感動だった高校時代も少し変わっていたかもしれないと思うと悔しかった。ぼんくらな生活を送っている高校生男子は是非今読んでみて欲しい。
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。