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僕の小規模な失敗  福満しげゆき


 福満しげゆき。その名前は前から気になっていたが、今までスルーしていた。というのも表紙からも題名からも伝わってくる負のオーラ、明らかにダメ青春系だということが容易に予想でき、私は最近その手の作品に飽き気味だったからである。しかしこの間ふらっと神保町に行った際この本が目に入り、その時は気分が滅入っていたのもあって衝動買いしてしまった。読んでみると半端ない。半端ないダメダメっぷりである。やはりこういうダメ青春系というのは主人公が読者の共感を得られるか、あるいは「俺はこいつよりマシだ」と思わせるほどのダメっぷりじゃないといけない。しかし「俺はダメだ、ダメだ」で終わったら作品として成立しない。読み終えた後「俺も何かやってみるか」と希望を抱けるようなラストが望ましい。そこがまた難しい。唐突なハッピーエンドだと、「なんだ、こいつも結局勝ち組じゃねえか」と読者の心は離れてしまう。その点、この『僕の小規模な失敗』の主人公(つまり福満しげゆき氏)は半端ないダメ度である。しかしダメなのに行動力があるから面白い。そしてラストは相変わらずネガティブながらもささやかな希望がある。最後に作中でグッときた台詞を。
「まともにやれないクセに まともでいたいと願う 気持ちが強すぎるから つらいんだ……」
その通り!

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