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ふたつのスピカ 16  柳沼行

 「ふたつのスピカ」と出会ったのは俺が高校3年生の時だ。そう、受験生の頃である。当時の俺は非常に鬱々とした気分で日々を過ごしていた。毎日「明日が来なければいいな」と思いながら床に就いていた。将来の夢などというものはとうの昔に見失っており、受験勉強にも全く身が入らなかった。そんなある日の夜、何となくつけたテレビでこのアニメがやっていた。当時は全くアニメなど観ていなかったのだが、引き込まれた。ちょうど第13話「約束の5人」だったと思う。そこには夢、友情、希望…。今の俺が見失っている全てが含まれていた。それから毎週「ふたつのスピカ」を観るのが楽しみになった。アスミの夢に対するひたむきさに元気をもらった。アニメが終わると原作を買い集めた。泣ける、温かい気分になるエピソード満載で、ギスギスしていた心にも沁みた。「ふたつのスピカ」は俺の高校時代を救ってくれた漫画だ。以来、この漫画だけはずっと買い続けていた。
 そんな多くの思い入れがある「ふたつのスピカ」が16巻で完結した。前巻で次巻完結の告知を見たときは本当にショックだった。まだまだアスミ達の活躍を見守っていたかった。しかしあれから4ヶ月経ち、心の準備が出来ていたからだろうか。最終巻を読み終えて虚無感は感じない。
 「ふたつのスピカ」で一番好きなキャラは府中野くんだ。彼のぶっきらぼうな優しさには泣かされることが多かった。実は高校時代、彼が好きすぎてルービックキューブを買った(笑)一時期スクーターも買おうかと思っていた。個人的にアスミには府中野くんとくっついてもらいたかったので、最終巻は嬉しかった。
 マリカはたまに見せる笑顔が超かわいい。何巻だったか忘れたが、府中野に「近江さんの真似」と言った後に見せた笑顔がベストショットかな。「ふたつのスピカ」のもう一人の主人公といった感じだが、一番成長したのは彼女だろう。
 シュウはとにかくカッコイイ。一見ちゃらんぽらんなのに実は一番熱いものを持っている。アスミを誘ってビルの屋上で星を見るシーンが印象に残っている。死んでしまったのはショックだったが、作者の柳沼さんによれば最初から決めていたらしい。そして最終巻にも『登場』する。
 ケイはお節介(笑)と同時に一番友達思い。前巻での鬼教官との別れのシーンが一番印象的かな。あと「約束の5人」で誓いを言い出したのも彼女だった。あのグループをまとめていたのがケイだったな。
 アスミの夢を追うひたむきさには何度も勇気と元気をもらった。「アスミの桜」が切なくて好きだった。最終巻、遂に夢を叶えて宇宙から地球を見たシーンでは思わず泣いてしまった。夢が叶って本当に良かった。そして更に前へ進み続ける彼女にまた元気をもらう。
 その他アスミのお父さん、佐野先生、桐生くん、かさねちゃん……ライオンさん。「ふたつのスピカ」に登場した全ての人々にありがとう。寂しくなったら、人生に迷ったら、何度でもこの漫画を読み返すだろう。あ~なんか気持ちを文章にすると急に寂しくなってきたな。柳沼さん、9年間お疲れ様でした。次回作も楽しみにしてます。

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